ドクターかみやすのブログ

2020年10月29日

第9回国際矯正歯科学会オンデマンドは宝の山!

コロナ禍のため、第9回国際矯正歯科学会は11月3日までオンデマンドで配信されています。様々な国の教授や最先端技術を持ったドクターの講演をいつでも視聴できます。

従来の方式では講演会場がいくつも分かれており、聞きたい講演が同時刻で重なっていたりすると、どちらかを優先しなければならず、聴けない講演もありました。

しかし今回はオンデマンド方式ですので、興味がある講演を全て、また何度でも聞けるのが利点です。

様々な最新トピックスの講演ですので、私にとってとても贅沢で、刺激的な学会となりました。世界ではこんなに進んだ技術、違った視点からの治療法があるのか!と驚きながら視ています。

特に印象的な講演は

1,矯正用スクリューを用いたアライナー治療

Dr. Benedict Wilmes in Germany

アライナー治療時の確実な遠心移動手段として口蓋側にスクリューを埋入

2,骨の痩せた場所への歯の移動は可能なのか?

Dr. Adilson Ramos in Brazil

抜歯後の歯のない歯槽骨吸収のある箇所への歯の移動リスクをデータで示している

3,シビアな骨格性反対咬合を矯正用スクリュ-を用いての治療

Dr. Hugo Clerck in USA, Dr. Peter Ngan in USA

従来の矯正治療では困難であったシビアな成長期骨格性III級症例をスクリュー+ゴムで治療し、側貌の改善も達成。

4,頬骨弓、頬側棚へのスクリュー埋入による遠心移動の応用拡大

Dr. Chris Chang in Taiwan

従来の歯間に埋入するスクリューよりも歯の移動量を増加可能

5,オフィス内で作成するアライナー治療

Dr. Geraldine Lee in Singapore

スキャナー、3Dプリンター、歯の移動のためのソフトを導入により、医院内でアライナーが作成可能。利点として早く装着可能、コスト削減となる。

この大会は世界から好評を得たため、教育、臨床のために録画が可能になりました。