ドクターかみやすのブログ

2026年03月04日

250症例以上マウスピース法を行った今、私が思う処 その3(小学生編)

今回は小学生に対してマウスピース法を行っている現状をお話しします。多くの小学生がマウスピース法により治療を行っています。

小学生の中でも上下の前歯が4本づつ萌えた時期の8,9歳(小学校3.4年生)から矯正治療を開始する場合が多く、前歯を中心として第1期の矯正治療を行います。小学生用のマウスピースの作成注文期間はインビザライン社の方針により1年6か月以内と定められていますので、歯の萌え換わりの時期に対して早過ぎても、遅過ぎても治療に不利となることがあります。

このような治療に対する重要な点は

  • 子供たちがマウスピースを指示時間通りに使ってくれるのか?

これが親御さんにとって第一の心配事だと思います。

子供がマウスピースを一日のうち20~22時間装着できるのか?を皆さん心配されます。私も当初は小学生が決められた時間使ってくれるのかを心配していました。しかし、ほとんど(約8割)の子供達は親御さんの管理の下(ここがとても重要です!!)指示通りに使ってくれます。学校での給食後も装着し、治療前の歯の移動設計図通りに動いてくれます。

一方、矯正治療をするとむし歯になることが心配される親御さんにとっては従来の固定式のワイヤー法に比べて取り外せる装置ですので、矯正に対するハードルが随分下がったと思います。

  • 従来の方法(固定式装置)よりも優れた点

1)シンプルな装置で行える

従来の方法では歯列拡大を行う場合には拡大装置、個々の歯の移動を行う場合にはワイヤーと2つの装置を併用する必要がありました。一方、マウスピース法ではこの装置ひとつで歯列拡大や個々の歯の移動が可能です。お口の中に複雑な装置を入れずに治療が可能です。

2)歯が萌えてくる空隙を作りやすい

従来の方法よりも横方向への歯列拡大が得意なため、歯が萌出してくる余地の確保がしやすいといえます。

  • 治療期間に制限がある第1期の矯正治療をどこまで行うのか?

マウスピース法の場合、前歯中心の第1期矯正治療期間制限は1年半と定められています。この時期には歯の萌え換わりが頻繁に起こりますが、それは問題ありません。しかし歯の萌え換わる時期や歯列拡大効果の個人差が大きいため、どの歯まで移動を行うことができるのかが問題です。前歯の並びが揃った後に後ろの歯がすぐに萌え換わる場合もあれば、中々萌え換わらない場合があります。その患者さんによって第1期治療でどこの歯まで綺麗に並ばせてあげられるかには個人差があります。よって仕上げの矯正治療(第2期治療)が必要な患者さんもいらっしゃいます。