ドクターかみやすのブログ

2021年04月13日

学校歯科健診におけるGo(軽度の歯肉炎)について

東京都学校歯科医会から“Goを科学する”という冊子が出版されました。Goとは軽度の歯肉炎を意味します。

近頃、学校歯科健診において歯肉が赤く腫れている子供を多く見かけます。それは歯肉(歯グキ)の疾患のひとつで歯肉炎といい、原因は不適切な歯みがきや習慣的にお口を開いている(口呼吸)場合にみられます。

小学生の場合、軽度の歯肉炎(Go)でその腫れは部分的な場合が多く、重度の歯肉炎や歯周炎に発展することは稀です。Goに留まっている状態ならば、正しい歯みがき習慣により健康な歯肉に戻ってきますが、病状が進むと歯科医院での治療が必要になる場合もあります。

 学校歯科健診の現場では、以前は“むし歯”に重点を置いた歯科保健指導を行ってきましたが、その主眼が“歯肉”に移ってきたようです。