ドクターかみやすのブログ

2026年02月11日

250症例以上マウスピース矯正で治療した今、私の思う処 その2

つづき

マウスピース法によってとても綺麗な歯並びが得られることが分かってきましたので、症例範囲を広げることにしました。適応年齢を広げて10~20代の患者さん、また歯並びの種類に関しても応用範囲を広げて用いることにしました。

私自身も実際にマウスピースを装着し、装着感や歯の動きを実感してみました。

しかし、

魔法の方法ではありませんでした!

問題は2つです。

1.ひとつはドクターサイドの問題です。

マウスピース法は治療開始前に治療設計図(クリンチェック)を作成します。設計図を何回も練り直しながら完成させた後、最初から完成形までのマウスピースがアメリカから届きます。ゴールが決まっていてその位置を目指してマウスピースを交換していきます。

それに対してワイヤー法の場合には歯並びの完成形はドクターの頭の中にあり、取り出して治療前に患者さんにお見せすることはできません。

マウスピース法はデジタル方式、ワイヤー法はアナログ方式といえるかもしれません。

ワイヤー法では問題なく歯の移動ができても、マウスピース法では不得意な移動の場合が多々あるため、さらに高度な治療設計案が必要なことがあることが分かってきました。

ワイヤー法では40年の経験がある私でも新なマウスピース法は改めて勉強し続ける必要があることを痛感しています。

2.もうひとつは患者さんサイドの問題です。

ワイヤー法の場合には装置を歯に接着するため、自分では外すことはできません。しかしマウスピース法は自分で付けたり、外したり自由にできます。ここがポイントでネックでもあります!

マウスピースの装着時間は一日のうち、20~22時間です。基本的に食事と歯みがきの時以外は装着が必要です。この時間以下では歯の移動が不足し、移動不足の状態で新しい工程へ進み続けると患者さんが気づかないうちにマウスピースの不適合が生じ、治療期間が延びてしまいます。中にはその装着時間を守ることが困難な患者さんもいらっしゃいます。

この様にワイヤー法では起こらなかった問題が生じてきます。

マウスピース法は

取り外し可能という理由から安易に開始することはお勧めしません。