2020年09月18日
小児呼吸障害に目を向けた矯正治療
先日、コロナ感染症で自粛されていた研修会が久しぶりに再開され、参加してきました。
今日のテーマは“子供の睡眠障害について歯科ができること”です。
口腔外科分野出身の夫馬先生の講演でした。
口腔外科という分野が長かったということで、高齢者の口腔機能の衰え(フレイル)を沢山見てこられた経験から、これからの子供たちには是非、正常な口腔機能を手に入れて成長して欲しいと思い、この小児の呼吸障害の治療に取り組まれて来られました。
子供の大切なしごとはくう・ねる・あそぶ です。
特に“ねる”は呼吸と睡眠との関係が深く、そのために空気の通り道である気道形態が大切です。アゴの成長によって狭く、細い気道になると呼吸障害→睡眠障害に発展していきます。
“子供の習慣的なイビキ”は狭い気道と関係している可能性があります。
そこで、“歯並びを治療することにより、気道の拡大をしていく”というコンセプトでした。
矯正のワイヤーによるガチガチな力を使って治療するのではなく、舌の動かし方や姿勢を治しながらの治療は興味深い方法でした。