2019年10月21日
学校歯科全国大会-山口大会に参加しました
先日、第83回全国学校歯科保健大会が山口で開催され、目黒区学校歯科医会を代表して参加してきました。
特別講演として慶應義塾大学教授の中室牧子先生が“教育に科学的根拠を”と題し、とても興味深い講演をされました。その要旨は
*科学的に“親は子に勉強しなさい!”ということは効果があるのか?
*将来の高収益率(高収入、幸せなど)のためには就学時前から小学校低学年までの良質な教育が最も大切である。とくに非認知能力(根気強さ、自制心、勤勉など)が養われ、将来に役立つ。
*高齢者への保障も大切だが、社会の将来のために教育にも国の予算が必要である!
と話されました。
また、ジンポジウムでは来年からの学習指導要領改訂により、従来の知識伝達型の授業(一方的に先生が児童に知識を伝達する)のみでは、社会生活に必要な力が育成されないため、子供達自身が主体的、対話的な学び型(先生はあくまでもアドバイザー役)への変更がされていくようです。欧米の教育法のようですね。
さらに学校歯科検診では食べること、話すこと、呼吸することの3つの柱の元、虫歯や歯周病の検診に留まらず、口呼吸、扁桃腺や舌の動きなどお口の中や廻りの機能にも重心を移していくようです。
学校歯科の世界は今年、来年から様々な変革が行われそうです!!