2019年03月04日
学校歯科医会の研修会
先日、目黒区学校歯科医会研修会が開催されました。講師には明海大学歯学部学長の安井利一教授をお招きし、“学校歯科保健の領域と学校歯科医への期待”と題してお話いただきました。
要旨として
- 学校歯科活動の目的は虫歯の数を減らすことだけではない!
学校歯科の目的は虫歯の数を減らすだけでなく、歯科健診、歯の大切さについての授業や歯みがき指導を通して自分で自分のことをできるようにする自立心を養うことも目的のひとつである。
2.3つの学校歯科保健活動とは
①学校保健教育:教材・資料などを使いながら学習を通して歯の大切さを教える。
②学校保健管理:歯・口の健康診断を行い、保健指導を要する者をスクリーニング*する。
③組織活動:学校保健委員会など教職員、保護者や他科の学校医などとコミュニケーションを図り、子供の健康作りのための協力体制を築く。
*学校健診でのスクリーニングとは:疾患が疑われる事を選別するのみであり、歯科医院で行う臨床診断ではない。
3.歯列・咬合および顎関節の診査基準の見直しについて
学校健診での判定は“矯正治療の必要性を判断することではない”
将来、長期的にみて、どのようなリスクが考えられるのかを認識させることが目的である。
学校歯科活動は子供達が
自分のことは自分でやるという自律(自立)の心を養い、”生きる力”を育むことが目的!