ドクターかみやすのブログ

2024年10月18日

“空の発見”という美術展

先日、渋谷の松濤美術館で開催されている“空の発見”という絵の展覧会に行ってきました。

これは日本美術史の中で、”空“に対する捉え方がどのように変化してきたかという

主旨の催しです。

普通、我々、子供も含めて空を描く時には青い空と白い雲を描くと思いますが、桃山、江戸時代の近世以前ではそのような描写は出てこない。金色の雲や画面上に青いぼかし線(浮世絵でよく描かれていた)といった現代とは異質な表現でした。

そして近世に移り、西洋の影響から次第に空を観察対象へと変化し、現代のような風景画となってきたようです。

見えているけど、見ていない空に対する時代による捉え方の違いは面白いですね!

京都名所図屏風 松川龍椿作 19世紀 国立歴史博物館蔵
雲 武内鶴之助作 1912  目黒区美術館蔵