2024年04月23日
学校歯科医会研修会に出席 ―スポーツ選手と歯科-
先日、4年ぶりに目黒区学校歯科医会研修会が開催されました。
今回は日本大学歯学部教授の月村直樹先生をお招きし、“スポーツ選手のパフォーマンスを上げるために歯科医師ができること”と題して貴重なお話を伺いました。先生は公認スポーツデンティストとしてラグビー、バスケットやパラスポーツ等選手の練習、試合中の外傷予防・対策や口腔ケアに務められています。
講演要旨
- スポーツ中の脳震盪について
練習、試合中に相手の頭、肘や膝が顔面に当たると歯だけでなく、頭にも衝撃を受けます。その衝撃により頭痛、吐き気、記憶障害や酔っ払った様な状態になる場合、脳震盪を疑う必要があります。脳震盪の放置は硬膜下出血やクモ膜下出血などの重篤な疾患に直結する理由からです。
- マウスガードについて
現在では如何なるスポーツでもマウスガードの装着は許されており、その使用が推奨されていますが、ラグビーやアイスホッケーなど使用が義務化されているスポーツもあります。
機会があれば、彼ら本来のパフォーマンスが発揮できるように歯科医師として協力・支援して行きたいものです。