2021年05月17日
2つの違った視点からの治療法を考える
去年からコロナの影響で研修会は全てオンラインにより行われています。
そんな中、全く違った視点からの治療法についての講演を視聴しました。
1. ひとつはミニインプラントとデジタル装置を使った最先端メカニクスをバリバリに使って治療する方法。
2. もうひとつはトレーナーという取り外し可能な装置を昼1時間と夜間使用し、舌の位置を修正しながら、自然に歯列の拡大を図る方法。
矯正専門医は元来、1. の様に効率的な観点からメカニカルな固定式装置により歯を動かして治療する場合が多いと思います。
一方2. は呼吸法、睡眠や舌の位置を考慮しながら、歯だけでなく、生体の自然な反応を見ながら行う方法です。歯や身体への負荷を少なくして歯並びを治す方法で、これも否定できないと思います。
どちらの方法が優れているとは一概に言えません。もちろんそれぞれ患者さんの適応によりますが、両極端な方法を聞いて改めて考えさせられた講習会でした。