2021年02月19日
歯周病と認知症の関係について
我々にとって興味深い記事が報道されましたのでご紹介します。
“認知症の原因物質、歯周病によって蓄積する仕組みを解明!”
歯周病と全身疾患(心臓病、糖尿病、低体重児出産など)の関連性は近年実証されてきました。一方、アルツハイマー型認知症は根本的な治療法が確立していないため、高齢化社会においてその予防と発症を遅らせる対策が求められています。
そこで九州大学の研究グループは歯周病のアルツハイマー病への関与メカニズム解明に取り組み、歯周病原因菌のジンジバリス菌(Pg)をマウスに慢性投与することにより、記憶障害誘発物質のアミロイドβ(細胞外沈着物)が脳内に多く取り込まれ、蓄積することを突き止めました。
歯周病の予防・治療によって、アルツハイマー型認知症の発症と進行を遅らせることが大いに期待されます。