2018年12月22日
校医と養護の先生方との合同研修会
先日、学校歯科医会合同研修会が開催され、講師として東京医科歯科大学教授の宮新美智世先生をお招きしました。昨年に引き続き今年も宮新先生にお願いしました。
とくに今年は子供が“歯を打って欠けてしまったり、抜けてしまった時の対応”について養護教諭の方々にも易しい用語で分かり易く説明して頂きました。
その概要は
*顔・歯に加わった力(外傷)は逃げる場所がなく、歯だけでなく、周囲組織の歯肉、歯根幕や歯槽骨にまで影響を及ぼすので、歯だけではなく、周囲の状態も見る必要がある。
*歯を見る前に顔や頭の状態をみる。
眼周囲のアザ(パンダの目)がある場合には眼科への受診が必要
耳の後ろの内出血(パンダの耳)がある場合には脳外科への受診が必要
*歯が脱臼しそうなら、元に位置に戻し、ガーゼを咬んでもらう
*歯が脱落したら、保存液で洗浄後に元の位置に戻す。少々汚くても大丈夫。
*歯を元の位置に戻せない場合にはラップに包み、歯科医院へ持っていく。
乾燥するのが最も良くない。
*歯の外傷の基本は①戻す ②破切部位をセメントに覆う ③固定する
*外傷後に時間の経過とともに隠れていた症状が出てくる場合があるので、年単位での経過観察が必要。
*乳歯の外傷は永久歯への影響が焼く50%ある。
永久歯の白斑、着色、形成不全など
以上です。