2018年12月13日
全国学校歯科研究大会に参加しました 12月10日
先日、沖縄で開催された全国学校歯科保健研究大会に参加して来ました。まず、空港に降り立つと気温27℃と東京との温度差に驚きました。
基調講演では首都大学東京 名誉教授の星 旦二先生が“児童生徒が身に付ける長寿の秘訣”と題し、とても斬新ユニークかつ聴衆が引き込まれるような講演をされました。
テーマは“NNK(ネンネンコロリ)からPPK(ピンピンコロリ)に変え、幸せに老後生活を送ろう!“で、そのためには
- かかりつけ歯科医(かかりつけ内科医より大切)を持ち、口腔ケアを心がける
- 豊かな食事やお酒を楽しみ、少し太めで、コレストロールは高い方が良い
- 家庭内で子供は親、祖父母との会話により、自尊心を高める
- ペットを飼って世話をする
- 暖かい家に住む(冬でも18℃以上)
2日目は那覇市の学校歯科医や学校教諭による取り組みが紹介されました。全国の中で沖縄の一人当たり虫歯数が最も多いということから、学校での週1回フッ素洗口を開始し、その効果が徐々に現れているということです。
ユニークな処では赤染め剤の換わりに黒いクッキーを食べさせ、食事後のお口の中の食べかすの多さを理解してもらうことを実施している学校もありました。
また、家庭科の授業で咬み応えのある繊維質の食事を共同で作った後、家庭でも作り、お弁当に入れて持って来よう、という取り組みをした処、クラス内で連帯感が生まれ、“いじめ”がなくなった、という報告もありました。
私は学校歯科の大会への参加は初めてでしたが、学校関係者の子供達に対する熱意が印象に残る2日間でした。