ドクターかみやすのブログ

2017年11月07日

第76回日本矯正歯科学会大会に出席してきました

先日、札幌で開催された日本矯正歯科学会学術大会に参加してきました。
 
この学会は年に一度行われる日本の矯正学会では最も大きな大会です。
私も学会の代議員として参加しました。
 
その中で印象に残った講演はテキサスA&M大学教授のDr. Buschang PHの
“HyperdivergentのII級患者に関する考えと治療のための新しいアプローチ”と題したいわゆる“出っ歯”の中でもとくに治療が難しい顔の長いタイプの場合の最新治療に対する考え方を話されました。
 
今まで治療法はII級のケースでは“下顎が小さい”ということから下アゴを前へ誘導することにより下アゴを伸ばしましょうという考え方が主に行われてきました。
しかしDr.Buschangの長年の研究から下顎の最も重要な位置決定要因は“下顎の回転”である。と主張しています。
ですから以前と治療法が違ってきます。
 
ミニインプラントを用いて下顎に逆の回転をさせる、という考え方です。
とても興味ある治療法です。今後の発展をさせる講演でした。